誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
そして僕たちも沙織のご両親のお墓参りを行い屯所へと戻る。

すると蝶がそっと原田さんを呼び止める。

なんとなく僕も歩幅を緩める。

原「どうした蝶?」

蝶「原田さん、私沙織のご両親が最後に見えんです」

原「え?」

蝶「お二人とも本当にすごく優しく笑ってました。」

原「そうか」

蝶「そしてね、原田さんにこの子をお願いしますって言ってました」

原「え?2人は俺のことを認めてくれたってことか?」

蝶「きっとそうですね。」

原「そうか・・・」

原田さんはすごく嬉しそうな顔をしていた。

僕はそっと歩幅をもとに戻す。

そして屯所へと戻ってきた。

蝶「そう言えば、さっき誰にみんな会釈したの?」

土「誰にって、お前もみてただろ?女の人だよ」

一「うむ。髪の長い提灯をもった人だ」

総「なかなか綺麗な人だったよ?」

蝶の反応をみたくてわざとからかう。

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