誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
「あ、やっと笑ってくれたね。」

「え?」

僕の言葉に驚いた顔をする。

「蝶なんだか今日元気ないみたいだったからさ。」

「気づいていたんですか?」

「もちろん。僕はいつでも蝶を見てるからね。」

「っもう!沖田さんからかわないでくださいよ。」

「それで、どうしてそんな悲しい顔をしているの?」

すると蝶は少し悲しげにうつむく。

「僕には話したくないことかな?」

「あ、いえ!!違うんです!!ただ本当にくだらないことで・・・」

「くだらなくてもいいから僕は君の話が聞きたいな。」

「ふふっ。沖田さん物好きですね。」

「そう?」

「はい。そうです。」

そう言って蝶は僕の隣に腰を落とす。

「夢を、見たんです。」

「夢?」

こくんと頷きまた言葉を紡ぎ始める。
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