誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
そして僕はしばらく蝶の布団にそっと入り込み寝顔を観察していた。

「そ、う、じ・・・・」

目をつぶったまま僕の名前を呼ぶ蝶。

「ん?なに?」

返事がないとわかっていても合えて答える。

「好き・・・・」

すこし寝ぼけている甘い声。

だけど、はっきしりとその言葉を口にする。

「蝶?」

相変わらず僕の胸ですーすーと寝息を立てている。

不意打ちの告白は僕の顔を朝から真っ赤にさせた。

どれほど自分が蝶に惚れているかが実感できた。

そして同じ布団に入りうとうとする。

このまま温かいぬくもりと一緒にずっと眠っていたい。

そんな感覚に陥る。

しかし、しばらくすると少し胸でじたばたと暴れる感覚がおこる。

蝶が目覚めたのだろう。

僕はだんだんと意識がはっきりしていくが眠っているふりをする。

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