誠の桜に止まる蝶～沖田目線～

蝶「はあ・・・・寿命が縮むかと思った。」

廊下でつぶやかれた蝶の言葉は切実な思いが含まれていた。

そして僕たちが歩いていると困り顔でこちら側に向かってくる土方さんが居た。

蝶「土方さん、もしかしてまだ見つからないんですか？」

心配そうに問いかける。

土「あ、ああ。」

蝶「そんなに大切なものなんですか？」

すると少し観念したようにため息をつく土方さん。

蝶「ああ。俺にとってはすごく大切なものなんだ。」

僕は内心笑いたいのをこらえて二人の成り行きを見守る。

蝶「えっ！！そんなに大切なものなんですか？」

土「ああ・・・・。」

蝶「普段うるさい土方さんがこんなに落ち込むなんて・・・・」

土「うるせえは余計だろうが・・・・」

蝶「突込みにもキレがない！！！」

何を思ったのか蝶は土方さんに顔を近づける。