誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
「蝶。ついたよ。」

「総司ここって・・・」

目をきらきらさせながら会場を見渡す蝶。

「鬼灯祭り蝶も来たかったんじゃないの?」

「え!なんでわかったの?!」

驚いた瞳でこちらを見つめる。

「さあね。」

僕はわざと惚けたふりをする。

鬼灯祭りの話をしている蝶の表情を見ていてわかったということは言わないでおく。

「さあ、回ろうか?」

「うん!!」

嬉しそうに僕の手を強く握りぐいぐいと引っ張る蝶。

そんな姿におもわず微笑みが零れる。

あっという間に時間は流れた。





< 6 / 167 >

この作品をシェア

pagetop