誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
一折見終わりそっと境内の裏で休む。

「すっごく楽しかった!!!」

嬉々としながらはしゃぐ蝶。

「なんだか懐かしいね。僕たちが恋仲になれたきっかけも祭りだったね。」

「ふふっ。そうだね。あの時総司に告白されたから今の私たちがいるんだよね。」

そっと僕の肩に寄り添う蝶。

「ありがとう。総司。おかげで私は今とても幸せです。」

その姿があまりにも愛おしくて僕はそっと蝶を抱きしめる。

「本当に蝶にはかなわないよ」

「え?」

不思議そうにこちらを見つめる蝶。

そんな蝶にそっと口づけをする。

「いきなりなんて、ずるい・・・・」

「蝶があんまりにも可愛いからさ。」

「っもう!!」

「あはは。ごめんごめん。」

穏やかな時間が過ぎる。


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