誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
総「はい子猫ちゃん。」

僕はそっと蝶を部屋に降ろす。

蝶「私、猫じゃないもん!!」

頬を膨らませる姿はやはり子猫にしか見えなくて僕はそっと抱き寄せる。

総「あはは。本当に蝶が子猫だったらいいのに。」

蝶「どうして?」

総「そうすれば、ずっと僕だけの傍に置いておけるじゃないか」

蝶「いやよ」

蝶はすこしむっとした顔で答える。

総「僕の傍にいるのがいやなの?」

蝶「そ、そっちじゃなくて!!子猫になること!!」

むきになる蝶をからかうのは面白くてついつい僕は意地悪をしてしまう。

総「どうして?」

蝶「子猫だと、総司を支えられないじゃない。」

総「え?」

蝶「あなたの傍にいられるなら正直私はどんな姿でも構わない。でもね?」

そっと僕の瞳を見つめて微笑む。

蝶「傍にいることができるなら、ただ癒す存在だけじゃなくて総司を支えて、助けられる
存在に私はなりたいんだ。」

そういった蝶の瞳はとても穏やかで

僕までおだやかな気持ちにしてくれる。
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