誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
廊下から二人の話し声が聞こえてくる。

蝶「あ、部屋に忘れ物しちゃった!!沙織の先に部屋に行ってて?」

沙「わかった」

そういって沙織はそっと部屋へ入ってくる。

左「よう」

沙「きゃっ!!」

突然声をかけられて驚いた声を上げる。

左「なんだよ。まるで幽霊を見たような声あげて」

沙「さ、左之さんかあ・・・・もうびっくりするじゃない!!」

左「あはは。すまねえな」

僕たちが見守っているとそっと蝶が隣へ来る。

蝶「左之さん頑張って」

土「なあに。あいつなら心配いらねえさ」

総「そうですね」

僕たちは2人の様子を見守る。

左「なあ、沙織。今日が何の日か覚えているか?」

沙「ふふ。急にどうしたの?」

左「いや、どうしたってわけでもねえんだが・・・」

沙「もちろん覚えているよ。私とみんなが出逢った日だよね」

左「ああ。」

沙「あれからもう8年たつのかあ・・・・私も少しは大人になったかな?」

そう言って微笑む沙織はとてもきれいで

俺はおもわず見とれてしまった。
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