溺愛HONEY〜想いよ届け!〜

「あ、また後で！」



そう言えば同じクラスなんだよなぁ。と思いながら振り向いて寺本さんに手を振る。


昴は振り返らずスタスタと俺の前を歩く。ぜってぇ印象最悪だろ。無愛想すぎる。後ろから殴ってやろうかと考えたとき寺本さんは声を張り上げた。




「寺崎君もバイバイ！」



きょとんとする。


不愉快に思うどころか寺本さんは昴にまで声をかけた。ポカンとする俺と目が合った彼女はニコッと微笑んだ。


……まじで天使だ。