溺愛HONEY〜想いよ届け!〜
今も、あの時も、ガチの瞳だから余計に笑いが込み上げる。正直、昴がここまで女に入れ込むなんて思わなかった。



「……」(カシャッ

「いやいやいや。待て!待て昴。それは流石にヤバイだろ!?お前は犯罪者になるつもりか!?」

「何の事だ」

「何って……お前いま寺本さんをそのカメラで」

「見間違いだ」

「……」



しれっとしている昴。


何事もなかったかのように寺本さんの後ろ姿を見て歩いている。


だが俺は見た。この目で衝撃的な瞬間を目の当たりにした。昴が寺本さんをカメラに収めたところを見てしまった。


何言ってんだコイツ。と言いたげに昴は俺を見る。寧ろお前が何を言ってんだ。
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