ペット化宣言
「何、この本……。」
本の冒頭部分、まるで船長さんのことみたいだ。
もしかして、この本が船長さんが持っていた本のこと……?
船長さんが持っていたのは、最初の、本当に冒頭部分のはず。
それ以降はページがなくって、それを知るために盗賊なんてものをやってるって、アレンさんは言っていた。
ってことは、これが船長さんの知りたかった話なの…?
最後のページを見てみると、この本もまた破れている。
まだ続きがあることを意味しているけれど、お話としてはこれで終わっていてもおかしくはない。
いったい何が書いてあって、何の目的で破いたんだろう。
最後のページの破られた面をじっと見つめる。
そして、裏表紙の部分にめくれそうな部分があることに気づいた。
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