ペット化宣言
魔女編
「そのペンダントがある限りおまえは俺のペットだ」
エルちゃんと別れてから着いた町は、正直気味が悪かった。
町の人は家に引きこもっている場合が多く、お店もほとんどがシャッターを閉めている状態。
先に到着していたアレンさんによると、どうやらこの近くの村にカムイ海賊団がいるらしく、警戒しているようだ。
それにしても、あまりにも酷く人気がない気がする。
船長さんに時間を貰って、私もこの町の異変を知ろうと調べ始める。
調べ物と言えば図書館だよね!
ということで、図書館に行った私はとんでもない本を見つけることになる。
それは、魔女の伝説が書かれた本だった。
この町には昔から、魔女が生まれるのだそうだ。それは、何百年に1度という単位なのらしいが、色々な雑誌や新聞を見る限りには、その何百年に1度が今の時期らしい。
その本には、続けてこう書いてあった。
魔女と関わる者、心を無くし、無になる。
それが嫌ならば、関わるべからず。
「心を……無に?」
そのフレーズがひっかかり、必死に過去のことが書いてある本や、あの本と同じような絵本を探す。
そして見つけだしたのは1冊の絵本だった。
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