ペット化宣言



深々と礼をする。
しーんと静まる団員たちだったけど、すぐにまた騒ぎ出した。



「ユーリって異世界人だったのかー!」

「俺、異世界初めて見たっす!」


わいわいと私を囲む団員たち。

「…嘘ついてたこと、怒ってないの?」



震える口で発したその言葉に、船長さんは答えてくれた。


「おまえが嘘ついてよーが異世界人だろーが何だろーが、あの時船に落ちてきて俺らと行動を共にしてきたってことはもう仲間なんだ。仲間の過去なんて今さら関係ねーよ。」




「そうっす!俺だって初めて会ったとき、ユーリを殺そうとしたんっすから!今さらっすよ!」


「アレンの場合は1度ユーリに謝るべきだけどな。」


コックさんに突っ込まれてアレンさんは必死に私に謝ってくる。

そんないつもみたいなみんなの笑顔とノリに、思わず涙がこぼれてしまった。












.
< 129 / 200 >

この作品をシェア

pagetop