ペット化宣言
「思ったよりも使えそうなペットだな」
「豚みたいだ」や「女には思えねぇ」と蔑まされたボロボロな心の私。
凹みながらも金髪のお兄さんに連れられて、ある部屋の前まで来ていた。
「今日からここがおまえの部屋だ。」
案内されたのは、煤まみれ荷物だらけの暗く狭い部屋。
金髪のお兄さんはその部屋に私を入れるとそのまま何処かへ行ってしまった。
「これからどうしよう…。」
一人でこんなよく分からない場所に来て、不安でしょうがない。
正直泣きたい。
でも、そんなことをしても私が帰れるとは思えない。
「………とりあえず、部屋でも片付けようかな。」
まずは出来ることから始めよう。
そう前向きに考えることにした。
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