ペット化宣言
「このじいさんも、浮かばれたな。」
「じゃあ、言わないでおきますね!」
そう言って口を噤む。
それから団員さんたちは後ろで賑やかにしていたけれど、私と船長さんの間には穏やかな沈黙が流れていた。
「ちょっと、寄り道しても良いですか?」
そう言って図書館に向かう。
あのおじいさんに会うためだ。
呪いを解くことが出来ました。
そう早く伝えたくて自然と足早になる。
そしてたどり着いた司書室にはひとつの骸骨が転がっていた。
「ひいっ!!」
私の悲鳴に反応して駆けつけてくれた船長さん。骸骨を見ると少しだけ驚いた顔をしたが、すぐに元の顔に戻ると骸骨に近付いた。
「これ、おまえ宛じゃないのか。」
そう言って渡されたのは1枚の紙。
それを読んで、私は涙がとまらなかった。
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