ペット化宣言
ー【孤独な少年】ー
男の子が起きあがると、そこは荒れた土地でした。
今までの記憶を無くしていた男の子は、持っていた道具を頼りに必死で親や、自分を知っている人を探します。けれども見つけることは出来ませんでした。
男の子は自分の存在を知るため旅に出ます。そうして男の子が青年になったころには、周りにたくさんの仲間が出来ました。それでも青年の心は寂しいまま。
その心を埋めたのは一人の少女でした。
少女と青年はお互い惹かれていきます。
……しかし、少女は青年とずっと一緒にいることは出来ませんでした。少女の死によって、永遠の別れを告げられたのです。
少女を失った青年は酷く心を痛め、魔女に心を売ってしまいます。そうして青年は愛する心を捨ててしまったのでした。
青年は何度も生まれ変わり、少女を探します。しかし、何度見つけても、少女を失ってしまうのです。
そしてついに、青年は少女を失わないように魔女にお願いします。少女は助かったものの、青年の少女に関する記憶はなくなり、青年の中の愛する心は失われました。
しかし、少女も願うのです。青年の心を無くさないで欲しいと。
こうして、生き延びた少女と、心を取り戻した青年。しかし、少女は代償として青年とは二度と会うことが出来ませんでした。少女は青年のため、世界を渡ったのです。
これはきっと、私と船長さんの前世のおはなし
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