ペット化宣言
「いつペットから人間の女に昇格したんだ?」
「ほんっと、船長さんの倫理観にはどん引きする。」
あの後山登りかよ、というぐらい複雑な道を登るはめになった私たち。
女子でもあり、心身共に疲れていたこともあり、私の体力はもう底を尽きていた。
それなのにずんずん進んでいく船長さんたちについていけなくなってしまった私は、みんなと相当差が出来てしまったらしく、見える範囲にもう人は見あたらなかった。
「だいたい、アレンさんが1番後ろにいたんだから、私がいなくなったこと気付いてくれたってよかったじゃん」
ぶつぶつと文句を言う。
「船長さんの馬鹿!鬼畜!人でなしーっ!」
なんて、普段だったら絶対言えないような言葉を叫んでみる。
いつもみたいに頭や頬に衝撃は来なくって、この前迷子になったときを思い出すとじんわりと視界が滲んだ。
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