ペット化宣言
「え、何ここ!?」
ばっと起き上がろうとするけど、むなしいことに横に転がるだけ。
あれ、起き上がれないほど太っちゃったの!?なんて体をみると、私の腕は両手合わせて背中の方で縛られていた。
「目が覚めたか、女。」
声のする方を見てみると、黒のベストと動物の毛皮みたいなのが巻かれた腰巻き、そしてドクロマークのついたバンダナを頭に巻いた人が足を組んで座っていた。
「………海賊?」
冷静に考えればこんな山奥に海賊がいるはずなんてない。
でも、薬を嗅がされて起きたばかりの私の頭はまだもやもやしており、つい思ったことをポロッと言ってしまったのだ。
そしてそれは私の命を救うこととなる。
.