ペット化宣言


「これではっきりしたな。ユーリはここで置いていく。次の町へ向かうぞ。」

その瞬間、今まで動じなかったユーリがミナトの服を掴んだ。



「ちょっと待って!」


「…なんだよ。」


「…………ペットなんだから、置いていかないでよ。」



その言葉にふっと笑うミナト。

「ペットらしく出来たら連れてってやるよ。」




そう言って去ったミナトを追いかける団員たち。
ユーリを見捨てるという発言を良く思わなかった団員が声をあげる。


そこでミナトは静かに言った。





「見てれば分かる。」







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