逢いたくて

君を探してside渉

親父が死ぬ前突然目を覚ました

そして俺に言ったこと


「後悔するな」


その日からずっとその意味を考えてた

でも咲がいなくなってわかった…

俺にとっていちばん失いたくないもの

それはいったいなんなのかが




親父はきっと後悔していたんだと思う

自分が死んでも顔すら見ない妻

親父も最後に求めたのはきっと…





親父が肌身離さずもち歩いた時計には母さんと俺の名前が刻まれていた
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