逢いたくて
朝になり目が覚めると目の前に渉の幼い寝顔があり驚いた

でももとはと言えば彼のベッドだ

会って間もない渉だけど嫌な気はしなかった


朝か…仕事…どうしよう…


「ハァ…ハァ…」

少しずつ息苦しくなった

でも隣の渉を起こしたくない

静かにベッドから抜け出そうとした

「ハァ…ぇっ…」

体を動かそうとして渉の腕が自分の腰に回っていることに気づいた

なぜか…

幸せってこういうことなのかもしれないなんて考えた

目が覚めても今まではひとりだった

譲はかならず夜に帰り

私は大きすぎるベッドにひとりで目覚める

明るいのにひとりじゃない

涙が勝手に溢れた
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