逢いたくて

トラウマ

「じゃあブラジャーもはずして上からこれを着てくださいね」

「はい」

看護士に病院の服を渡され私はレントゲン室にいた

「大丈夫ですか?」

「…はい」

変に緊張しているところを看護士に感づかれている

「一度座りますか。」

顔見知りの看護士さんは私を椅子に座らせ脈をとっている

「すみません」

「けっこういらっしゃいますよ。この雰囲気が独特ですからね。」

「はぁ…」

「呼吸、苦しいですか?」

「ちょっと…ハァ…」

「大丈夫ですよ」

まさに白衣の天使

私の背中をさする看護士の手は温かかった

落ち着かなきゃと思えば思うほど呼吸が乱れる

「ちょっと待ってくださいね」

「ゴホッ…ハァハァ…ゴホッゴホッ」

看護士が携帯でなにやら連絡をとるとすぐレントゲン室の扉が開いた
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