逢いたくて
重力がいつもの倍になったみたい…

私は壁に寄り掛かりあたりをぼーっと見ていた

目の前をいろんな人が通っていく



その中に


見つけてしまった…


「…譲…」

譲があまりにも変わってしまっていて驚いた

無精髭をはやしてやつれた顔…

私が知っている譲はもっと凛としていてシワのついたシャツなんて着なかった

あまりにかわった譲に目がくぎづけになる

すると

「咲!お待たせ」

渉が戻った
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