逢いたくて
渉の私を呼ぶ声に譲が振り向いた

目と目が合う

「咲?どうした?」

渉も心配そうな声で近づく

「…咲」

久しぶりに聞く懐かしい声…

「譲さん…」

その声を聞くだけで涙が流れた

譲が少しずつ近づいてきた

「久しぶり…」

私は涙でうまく話せない

「咲…」

その声で我に返った

私は立ち上がり駆け出した

…愛する人の胸の中に…
< 67 / 204 >

この作品をシェア

pagetop