付き合ってるのよ?
風太は俺の心を見透かしたかのように言った。


「……だって、兄貴と彼女のメール見たけど、最初に送ってきてるのはいっつも彼女のほう。なのにメールを終わらすのはいっつも兄貴。しかもメールの量は断然、彼女よりも友香のほうが多い」


その言葉を聞いて、俺は気付いた。


確かに、俺からメールを送ることはまずない。


確かに、いっつも俺からメールを終わらす。


確かに……友香のほうがメールの量は多い。



俺は言い返すこともできずに、ドアから離れた。



そして少ししてから風太がでてきた。


俺に携帯をなげて言った。


「勝手に彼女の情報消せば?」

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