付き合ってるのよ?
そして冷たい目線を俺になげかけ言った。

「まぁ、8桁の暗証番号がわかれば、だけど」


そう言って、階段を上っていった。


そして嫌味ったらしく、バカにしたように鼻で笑いながら言った。


「もっとも、そこまでしてやりたいと、兄貴が思ってるならだけどね」


そう言って、自分の部屋に入っていった。


置き去りにされた俺はしばらく、風太の携帯を持ったまま、その場に立ち尽くしていた。
< 105 / 120 >

この作品をシェア

pagetop