付き合ってるのよ?
綾乃なんて、可愛くなろうって努力しない。


髪のケアなんてせずに、いつもボサボサ。


それなのになんでモテるの?


なんで?


なんでなのよ?


考え出したら止まらない。


今まではこんな醜い心に気付かないふりをしてきた。


でも、限界。


親友の綾乃。


でも…。


「憎くて憎くて……たまらない…!」


消え入りそうな声で呟いた。


誰もいない真っ暗な部屋で、ただただ泣いた。
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