付き合ってるのよ？

何を言われても、黙っていた後輩が、先輩たちに言った。


「先輩。たかが中学生の恋愛に手を出すのはいけないんじゃないですか？」


とっても低い声だった。


そしてなにより冷静だった。



この声。


この声に俺は惚れた。


誰にも負けない、強い意思を持った声に。


後輩はまだ言葉を続けた。


「それに。性格ブスにブスって言われる筋合いはありません。先輩たち考えたらどーですか？もうすぐ受験なのにこんなこと先生にばれたら高校、確実におちますよ？」



この気が強いところにも惚れた。