付き合ってるのよ?
キーンコーンカーンコーン。

あっ、チャイム。

帰ろっと。
俺は立ち上がり、玄関に向かう。


は?友達がいないのかって?
違うよ。
俺結構友達多い方。


でもさ。
一緒に帰る必要、なくねぇ?


俺は基本1人だし。


まあ、どんなに1人で、いたってどうせ、友達のほうから、よってくるしな。


「裕人~♪」

こいつは悠也。

俺の仲のいい友達の一人。

「裕人!岡本とはどうよ?」

岡本とは、綾乃のこと。

俺はパッと左手を出した。

何て言うかな…。

ストップ!って言うときに、手を前に出すじゃん?

あのときみたいな、ポーズかな。

そして目線はやや右上。

俺的、精一杯の照れ隠しです。

「別に。何もないし。そう言う、悠也こそ友香とどうなんだよ?」


「何もねぇよ?正直つまらねぇー」


悠也は、肩をすくめて言った。


「ふーん。俺はどうでもいいけどさ。綾乃の前では言うなよ?」


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