付き合ってるのよ?

「悠也は、お前のこと好きっぽくないぞ?お前のこと、つまらねぇとか言ってたし。お前に悠也は似合ってなねぇよ」


友香はフフっと笑いながら言った。


「裕人には、関係無いじゃない」

「えっ?」

「裕人も、私と悠也じゃ、釣り合わないって言うの?」

いやいや。
俺、一言も、そんなこと言ってないよな?

釣り合うとか、釣り合わないとか、そう言うことじゃなくて。

俺は、そんな男でもいいのか?って、ことが言いたかっただけ。


「いや…そういうことじゃなくて。ただ…俺は…」


友香は、家のドアを開けると、冷たい目で、こっちを振り返り言った。


「あんたたち、ソックリだよ。人の気も知らないで、無神経なこと言うところ」
「は…?無神経なこと?それを、お前には言われたくねぇな」





俺はここでも、間違いをおかしてしまったらしい。

昔から、俺は思ったことをそのまま言ってしまう、悪い癖があるらしい。


俺には、悪いことを言ったという自覚がまったくないんだよなぁ。


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