付き合ってるのよ?

「綾乃さん?」
私の机に黒い影ができた。



げっっ!


私は、顔をしかめて前を見た。


そこには、私の担任教師。
森松!!


こいつに、見つかるとは…。


私としたことが…。


「ちゃんと授業を聞いていましたか?」

森松の声が頭に響く。

私は少しため息をついて言った。


「聞いたんですがね…。右の耳から言葉が入って、左の耳からぬけたらしいんですよね…」


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