もっとみだらではしたない
「ん……ぁ……」
ゆっくりと腰を下ろせば、密着したそこに全ての感覚が集中する。
そして内側から。
柔らかく煽られるだけの律動がやって来る。
――物足りない。
ヒロトから与えられる緩やかな快感は、体内で燻るだけ。
最近いつもこうだ。
私を駆り立てるだけで満たしてはくれない。
ねだっても、せがんでも。
彼はそれ以上、深入りしない。
そして結局――。
自分でゆっくりと腰を浮かせて、そのまま深く沈み込ませる。
「はっ……ぁん」
それが引き金となって。
私は思うまま、腰を上下させる。
一度動き出してしまうと、もう止める事なんて出来ない。
自分の欲を満たすのにこんなにも必死になるなんて。
下から私を見上げるヒロトからは余裕すら窺えるのに……。