もっとみだらではしたない
「見たいんだよ」
呟くヒロトの首に腕を回し、夢中でしがみつく。
「親へのあてつけとか関係なく……」
もうヒロトが何を言ってるのかも聞き取れない。
意識は彼に与えられる快楽へと堕ちていく。
「アンタが俺に溺れて――」
「……ん……あっ、あん……」
「もっとみだらではしたなくなるの」
本当は彼の言うとおり。
私はどうしようもない淫乱だ。
親を言い訳にして何度もそういうコトしたけど。
ただ私が。
ヒロトとそうしたかっただけ。
もっとみだらではしたないこと、彼としてみたかっただけ――。