もう一度君に恋したい
「どうした?美希」
そう、そんな優しさも
アタシにだけ本当は見せてほしい・・・
「ううん!!なんでもないの!」
なんでもない
本当になんでもない
恋人ですら
付き合ってすらいない
ただの特別な友達
それでもいい
それでもいいから
そばにいてほしい
離れないでほしい
お願い、遠くへ行かないで
「ところで祥太も美希もテストどうだった?」
「俺は余裕に決まってんじゃん」
「うわ!でた、俺様ww」
「んだよ、お前が聞いたんだろ?」
「ははは・・・んで、美希は?」
あたしにふりますか・・・
勉強のことを。
「聞くの?」
「なんでもないです!!ごめんなさい!」
このあたしが勉強何かできるわけないじゃないの
特に英語と数学はダメダメ。
あの長文と、意味のわからない数字
見てるだけで頭が痛いわ
それに比べて祥太は
「美希に比べて祥太は頭いいよねーほんと」
「医者目指してるんで」
「あたしも弁護士目指してるんで
一応あたまはよろしいですよ?」
ここは空気を読んだ方がいいのか・・・
「あたしは特になにもないので、
頭は悪いですけど!!」
「「いや、別に聞いてないけど」」
!!
二人してその言い方はひどい・・・
空気を読んだのにまさかのパターン・・・
これは・・・ひどい・・・
あたしは一人すねた顔をした
「二人ともキライ!」