もう一度君に恋したい

頑張ってた




「二人のために、あたしは頑張ってる
頑張ってたの!!」




あたしは、知らない間に
涙が頬を流れていた



祥太と彩乃はすごくビックリしていた

当然か、あたしだって気がつかないうちに泣いてたんだもん



「あたしは、あたしはあの日
男子が何を話してたか知ってる」


彩乃は平然としていたが
祥太はとてもビックリしていた



「あたしはその時忘れ物取りに戻ったの
で、でも、男子が中にいて入れなくて
しばらくそこにいたら
話の内容が、だんだんわかってきたの。
・・・
祥太、教えて あの日男子が話してたのは
クラスの女子のランキングでしょ?」




今度は彩乃の方がビックリしていて
逆に祥太は黙ってしまった。



「ああ」



「でも美希?それは別に悪いことじゃないわ!?」




彩乃・・・
そんなこと
あたしだってわかってるんだよ


< 30 / 51 >

この作品をシェア

pagetop