もう一度君に恋したい


「付き合ってないってどういうことなのよ……」

「そのまんまの意味だよ。俺はあの時言おうとしたのに、お前がいきなり話し始めたから…」


う……そ…

でもだったら今二人はなんでここに一緒にいるのよ……

「ねえ、だから美希また3人で行きましょう?」


…………

「ふ……ぅ……」


「み、美希!?」


「ふぇっ、うっヒックっ」


「お、おいおい泣くなよなぁ」


何がなんだかわからないけど
あたしはなぜか泣いていた。


理由なんてわからない。

ただ

二人は付き合ってなかった。

仲間外れにされたわけではなかった。

彩乃と一緒にいられないのが辛かった。

祥太に嫌われたわけではなかった。

一人はとても辛くて……

もう我慢しなくていいんだと思うと
涙が止まらない。


よかった。よかった。
本当によかった。

「美希?」

「大丈夫か?」


っ!!


「うわぁぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

あたしは二人に抱きついた。


やっぱりあたしはこの二人がいい。


一緒にいないとダメなんだ……!!!





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