恋愛カウンセラー
時には距離を置く
休日の昼下がり、買ったばかりの白いソファーに寝転がりながら、
瑠夏(ルカ)は本を読んでいた。
新進気鋭の女流作家の新刊はサスペンスと恋愛小説が巧く融合され、
瑠夏は夢中で読み耽っている。実は二往復目である。
残り数頁に差し掛かった所で、静かな部屋にけたたましい音が鳴り響く。
その音は携帯電話からだった。
瑠夏はページに人差し指を挟み、掛かってきた電話に出る。
「もしもーし」
「瑠夏?久しぶり、ミキちゃんだよ~ん」
学生時代からの瑠夏の友人、旧姓岩田ミキからだった。
イギリス人と結婚した彼女は夫の仕事の関係で海外を転々とした生活をしている。
「お~、久しぶりじゃんミキ。元気にしてんの?」
「まぁまぁねぇ。実は今日本に居てさぁ。よかったら今夜ご飯でもどうかなって。」
「いいけど、旦那様は?」
「本当に!よかった!!旦那はイギリス。私だけ日本に居るのよ。じゃあさ、前に一緒に行ったスペイン料理のあの店なんてどう?」
「いいねー。そこに決まり!!じゃ7時頃なんてどう?」
「おっけー!!私、携帯ないから駅前だとか人混みだと会えないと困るから、
じゃあ7時に店の前で待ち合わせましょうよ。」
「わかった。そうしよ。楽しみにしてるねー」
「うん。私も~じゃあ、後でね。バーイ」
電話を切り、携帯で時間を確認する。まだまだ時間がある。
瑠夏は再び本を読む。
10分程で読み終えると、瑠夏は本を閉じて胸の上に乗せ目を閉じる。
瑠夏(ルカ)は本を読んでいた。
新進気鋭の女流作家の新刊はサスペンスと恋愛小説が巧く融合され、
瑠夏は夢中で読み耽っている。実は二往復目である。
残り数頁に差し掛かった所で、静かな部屋にけたたましい音が鳴り響く。
その音は携帯電話からだった。
瑠夏はページに人差し指を挟み、掛かってきた電話に出る。
「もしもーし」
「瑠夏?久しぶり、ミキちゃんだよ~ん」
学生時代からの瑠夏の友人、旧姓岩田ミキからだった。
イギリス人と結婚した彼女は夫の仕事の関係で海外を転々とした生活をしている。
「お~、久しぶりじゃんミキ。元気にしてんの?」
「まぁまぁねぇ。実は今日本に居てさぁ。よかったら今夜ご飯でもどうかなって。」
「いいけど、旦那様は?」
「本当に!よかった!!旦那はイギリス。私だけ日本に居るのよ。じゃあさ、前に一緒に行ったスペイン料理のあの店なんてどう?」
「いいねー。そこに決まり!!じゃ7時頃なんてどう?」
「おっけー!!私、携帯ないから駅前だとか人混みだと会えないと困るから、
じゃあ7時に店の前で待ち合わせましょうよ。」
「わかった。そうしよ。楽しみにしてるねー」
「うん。私も~じゃあ、後でね。バーイ」
電話を切り、携帯で時間を確認する。まだまだ時間がある。
瑠夏は再び本を読む。
10分程で読み終えると、瑠夏は本を閉じて胸の上に乗せ目を閉じる。