恋愛カウンセラー
瑠夏は届いたメールを古い方から順に見ていく。


「ルーちゃん、ありがとう(^-^)/相談してた彼と付き合うことになったの( ´ ▽ ` )ノ
諦めないでよかった!!ルーちゃんのおかげだよ。今度、ごちそうするからね~」

瑠夏は友人の千佳のメールに微笑んだ。

「おめでとう!!今度、会ったらお祝いしなきゃだね。お幸せに」
瑠夏は返信してから、少しほっとした。
友人が幸せになるのは気分が良いものだ。


しかし、今夜はどういう話なのか少し気が重い。


次のメールを開く。
「おつかれー。なんか、結婚延期する事になっちゃった(*^^*)どっちみち式はしないって話はしてたけど、もしかしたら結婚事態やめるかもしれない。」

瑠夏は眉を持ち上げた。彼女は結婚をしたくない派で男性側が結婚をしたくてで何年もこの問題を抱えながら付き合って、やっと彼女は覚悟したと思ったら…
瑠夏はため息をつく。瑠夏はこの友人の彼を良く知っていて、優しい人だけに可哀想に感じてしまっていた。


何とも言えず、とりあえず返信はやめておく。


その他のメールを開いていくと、今回の作品に関しての友人の反応が沢山きていた。


「久しぶり。舞花です。この間の作品を読ませてもらいました。
自然と涙が溢れてきて感動しちゃったよ。主人公すっごくいいわ。仕事忙しくて大変だろうけど頑張ってね。でも、無理はしないでよー。ではでは」


瑠夏はミステリーやサスペンス、ホラーを基本としながらも、
恋愛小説も書いている。
女友達からはもっぱら恋愛小説の方がうけが良く、恋愛小説を書くと久々に連絡をしてくる友達もいるくらいだ。


瑠夏は恋愛小説に正直あまり自信はなかった。
恋愛小説は本当に数多くの作品があり、内容もそのどれにもかぶらないように気をつけなければいけないし、経験のない恋愛を描き出すのは少し恥ずかしい所があり、
お褒めを頂けば頂く程、照れてしまう。

自分の恋愛感を晒してしまっているように思えてならないのだ。


不器用は主人公が出てきて、そこからの話を展開していく時に、
若干ひねくれた人達が出てくるのは、個人的な照れ隠しが作品に影響されていると瑠夏は客観的に自分の作品を読んで思っていた。

だからこそ、恋愛小説の感想を受け取ると、仕事とは言え照れくさくて、恥ずかしいものだ。


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