カサブランカにはなれない
テレビの中の色は、カラフルでまぶしくて、気力を全て吸い取られる感覚だった。
女性タレントの叫び声やお笑い芸人の怒鳴り声が私に向かってきている気がした。
まったくおもしろくないのに大げさな笑い声が響く。
私は眠くなってきた。


キヨさん、今頃何しているかな。
私はふと思った。
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