カサブランカにはなれない
一階から母親の呼ぶ声がする。
私は今までの色々なわだかまりが一気に無くなった気がしてすっきりした気分だった。
私は今まで詩織の何を見てきたのだろう。
大学でのほとんどの時間を詩織と過ごしたのに。
私は初めて詩織と本音で話し合えてとても嬉しかった。
私は携帯電話をベッドの上に置いて一階へ降りた。
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