カサブランカにはなれない
私はそれまで、バスを利用した事がないに等しかった。
いくら都会でないにしても、ラッシュの時間には10分に一本はあるだろうと踏んでいたのだ。
それが間違いだった。
私は、初日だから来いと言われた時間の20分前には行こうと思って早めに出ていた。
バスの時間は調べなかったが、これだけ早く家を出ただから大丈夫であろうと安心していた。私は、バス乗り場に行ったが誰もいない事にあれっ?と思った。そのあと、乗り場の柱に貼ってある時効表を見てまっさおになった。バスは行ったばかりで、次のバスは30分後だった。間に合わない。面接に行った時に、時刻表を手帳に書いておけばよかった。
そんな気が回るわけがない。面接が終わってほっとして、とにかく早く家に帰ってスーツを脱ぎたいという一心だった。
そんなわけで、遅刻をした。
朝礼が始まっていて、みんな制服やそれぞれのユニフォームに着替えているなか私は私服のまま、つったっていた。しかも、上司は、暖かく「バスはしょうがないよね。」と言ったが、その直後、「社会人になったら、遅刻だけはだめだよ。電話くらいしてください。」
と言われ、私は真っ赤になった。電話番号なんて知らなかった。
面接だって私が電話して日時を決めた訳ではなかった。親が面接だけでも行きなさいと無理矢理行かされたのだった。大学を卒業したばかりで、社会人の自覚がなく気がゆるんでいると言われた気がして、二度と遅刻はしないと心に誓った。確かに、大学はいつも昼からだったし、4年生になってからは昼夜逆転生活を送っていたのは事実だ。朝起きるだけでも正直、しんどかった。
いくら都会でないにしても、ラッシュの時間には10分に一本はあるだろうと踏んでいたのだ。
それが間違いだった。
私は、初日だから来いと言われた時間の20分前には行こうと思って早めに出ていた。
バスの時間は調べなかったが、これだけ早く家を出ただから大丈夫であろうと安心していた。私は、バス乗り場に行ったが誰もいない事にあれっ?と思った。そのあと、乗り場の柱に貼ってある時効表を見てまっさおになった。バスは行ったばかりで、次のバスは30分後だった。間に合わない。面接に行った時に、時刻表を手帳に書いておけばよかった。
そんな気が回るわけがない。面接が終わってほっとして、とにかく早く家に帰ってスーツを脱ぎたいという一心だった。
そんなわけで、遅刻をした。
朝礼が始まっていて、みんな制服やそれぞれのユニフォームに着替えているなか私は私服のまま、つったっていた。しかも、上司は、暖かく「バスはしょうがないよね。」と言ったが、その直後、「社会人になったら、遅刻だけはだめだよ。電話くらいしてください。」
と言われ、私は真っ赤になった。電話番号なんて知らなかった。
面接だって私が電話して日時を決めた訳ではなかった。親が面接だけでも行きなさいと無理矢理行かされたのだった。大学を卒業したばかりで、社会人の自覚がなく気がゆるんでいると言われた気がして、二度と遅刻はしないと心に誓った。確かに、大学はいつも昼からだったし、4年生になってからは昼夜逆転生活を送っていたのは事実だ。朝起きるだけでも正直、しんどかった。