カサブランカにはなれない
ケアワーカーは生活の補助をする役目で、食事介助、お風呂介助、トイレ介助などさまざまだ。介助の仕方はケアマネジャーが決める。
ケアマネジャーがひとりひとり、どういう介護をすべきかどのくらい介助すべきか、ケアカンファレンスという場で担当スタッフと看護師長と話し合ってケアプランを作成する。そして、その決定したケアプランをご家族にみせ、許可をもらった上で
介護を行っている。
ケアワーカーは自分で出来る事を手伝ってはいけない。
結局本人の為にならないからだ。できないことをかいじょしなければならない。
そのためにひとりひとりのケアプランを確認して接しなければならない。
一生涯入る事の出来る場所ではないので、自宅に帰って自立をした生活を送る事が出来るように練習すると言う前提があるからだ。
実際は、介護無しではもう生活困難だという人もいるし、特別養護老人ホームの
空き待ちで入所している人も多くいた。

私は総務だったのであまり実際の介護と関わりはなかった。
しかし、送迎の添乗をしていたので、話す機会はあった。
最初は、こんなにも年が上の人と何を話せばいいのかわからなかった。
しかし、それはお互い様だった。お年寄りにとっても私のような若造と
喋る機会なんてなかったというような感じだった。
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表紙・目次

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