カサブランカにはなれない
 私は大学時代唯一仲の良かった詩織と二人で飲み直そうと、
コンビニでビールとおつまみを買い、公園へと歩いていた。
公園に着き、私たちはブランコに座って飲み始めた。
ブランコの揺れで、二、三口飲んだだけで頭がくらくらしてきた。
詩織は、今日集まったなかでは一番仲が良かった。
二人とも、あのテンションについて行けず、よく授業が終わってから
二人だけになりこの公園でなんでもない事を語り合ったものだった。
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