奏
だからきっとさっきの涙も、笑顔も、自分でコントロールできなかったんだよ
「ほんとに…ほんとに…おいしい…」
「よかった〜」
ホッとしたように翔太は笑う
「ねえ…翔太…?」
「ん…?」
「なんでお弁当作ろうと思ったの…?」
「ん〜気分?」
翔太は笑いながらそう言った。
翔太…翔太はあたしから離れて行くの…?
今日の翔太は少しおかしいよ…
「翔太…大好き…」
「急にどうした…?」
「ううん…翔太のこと大好きだから…大好きなの」
「おかしいやつだな。」
「ごめん…」
「俺も…大好きだ…」