未熟者の傷跡


…って、それはただのワガママか。

この教室はクーラーが効きすぎるみたいで、入れたら寒い、消したら暑いという状態だった。





しかし、そんな状態にめげてる暇は無かった。

俺は学校が再開してからも、放課後の時間を割いて、脚本を書き続けていた。

4時くらいに帰ってきて、2時間を脚本に割いて、それから翌日の予習と小テストの勉強をする―――。

正直言って、なかなか厳しい。

しかも小テストは、下手すると一日に4つくらい有った。学校側も鬼だと思う。


そんな毎日を汗水垂らしながら送ってた俺は、ある日一つの小さな優しさに気付いた。




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