未熟者の傷跡
何故か藍川さんが、持っていたペットボトルで、俺の頭をパカパカ叩いてくる。
「うわっ?ちょっと何?痛いって痛いって!!」
藍川さんは笑って、叩き続けるだけだ。
…ちょっと怖い。
「良いよ〜、藍ぴー。海人の頭なんて叩いても何も出ないし、もういくらでも叩いちゃって!!」
「ユーキ!余計な事言うんじゃねえ!!……マジやめて、藍川さん。芹川さんも、何か言ってって。」
芹川さんは苦笑している。
俺の視界に、春馬と西山が入ってきた。
「あ、春馬!西山!助けて!!何か知らんけど、藍川さんが俺の頭叩いてくるんだけど!」
春馬は俺には反応しなかった。
「あ、芹川さんだ〜!……あれ、愛理は?」
「さぁ…?さっきまで居たんだけど…。何処行っちゃったんだろ?」
「マジで?じゃあ俺、愛理探してくるわ。西山、あと宜しく。」
「りょーかい。」
「ちょっと待て!春馬ってば!」
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