未熟者の傷跡
喋る機会はさらに減る事になった。
その事に俺は、気付きたくもなかった。
翌日の火曜日は、1時間目…現代文、2時間目…日本史、3・4時間目…体育、5・6時間目…選択現代文って時間割だった。
体育の時間の前後の休み時間に、俺はよっちゃんや春馬、西山や凛君達に強制連行された。
「あの〜。俺を何処に連れて行くつもり?」
「何処でも良いじゃん。取り敢えず外は寒いから、校内かな。」
…どうやら俺に拒否権は無いらしい。
「で、海人。芹川さんとは最近どうよ?」
うわ来た。
…でも話す機会無いし、何も進展無いんだけど。
「…何も無いよ。話す機会無いし。」
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