未熟者の傷跡
溜め息混じりに、ボソッと話す。
「…クセ、ダサイだろ。」
「いやぁ、そんな事ないよ。」
…コイツ、笑ってんじゃん。
絶対にダサイとか思ってんだろ。
「カッコ良いって。」
半笑いだし。
帰りのHRはそのまま終わり、俺はヒロのクラスで昼食を喰おうと準備した。
芹川さんは授業をサボって帰ってしまうだろう。
そんな気がした。
俺は何事も気付かなかったようにヒロのクラスに向かった。
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