未熟者の傷跡
自業自得な人を心配してる俺は、よっぽどの暇人なのか。
そのまま答え合わせが始まり、五時間目が終わって一旦休憩になった。
俺は音楽を聴きながら、日本史のプリントの整理していた。
日本史は相変わらず範囲が広いから、もうひたすら覚えないと。
体育の時間についた前髪のクセは、まだ直ってなかった。
「堀越君。」
女の声がして顔を上げたら、芹川さんが居た。
……この人、一旦帰ったんじゃなかったっけ?
「あ〜、今ね……。」
.