未熟者の傷跡


ひょっとしたら俺、火傷してるかもしんない訳で。


このジジイ、本当に悪い事したと思ってんの?


触んな。




俺はその馬鹿ジジイを一瞥して、何も言わずにその場を去った。









シャツの煙草の焦げも大した事無く、俺の背中も火傷してないのが、せめてもの救いだった。






.
< 18 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop